①短期業績の予想に基づく投資については様々な規制が導入されようとしている。 ②日本では業績予想の手法も、企業の事業計画の立て方もボトムアップでの積み上げに偏り過ぎており、ビックピクチャーに基づく長期の視点が不足している。
企業調査
企業価値評価を行う場合も、実際に企業に投資する場合にも企業調査は欠かせません。ではどの様に調査を行えばよいのでしょうか。長期視点の優良な投資家の企業調査のやり方には共通項があります。ここでは、その共通項を示すと共になぜその項目が重要なのか、その項目を調べる目的は何かなどを説明します。
投資家はなぜ社史を読むのか
長期投資家は企業の分析を行う際に、企業の社史を読みます。有価証券報告書でも沿革が必ず記載されていますし、アニュアルレポートなどでも会社の歴史から説明しているものが増えています。投資家は社史を読むことで何を理解しようとして
長期投資家が行う長期予想
私は株式投資を行う際に必ず投資先企業の長期予想を行います。しかし、多くの投資家は四半期先の事も不透明なのに5年先10年先の事が解るはずないと考えています。では、四半期先の事も分らない企業の業績を、長期視点の投資家はどの様
セグメント修正の注意点
企業業績を理解するのにセグメント情報は欠かせません。しかしながら、企業はしばしばセグメントの変更を行います。企業が適切に事業内容を伝えるためには、その時々のビジネスの状況を適切に表すためにセグメントを変更することは必要で
決算書を理解する
企業調査をする上では決算書の理解が不可欠です。決算書というと専門用語が多くて解り難い、数字の羅列でとっつきにくい、会計士やアナリストなど専門家が使うもの、というイメージがあるかも知れません。しかし、投資を行う上で必要な数
粗利率
企業の損益計算書を見ると様々な利益・利益率が出てきます。どこに最も着目するかは投資家によっても異なり、また使い方も異なるのですが、今回は粗利率(売上高総利益率)について解説します。 投資家は企業の競争力を見るための重要な
企業調査の基本項目を理解する
これから、機関投資家が企業を調査するときの調査項目を1つ1つ解説していきます。なぜ、証券会社のアナリストが作成した調査レポートを読むだけではなく、自分自身で調べる事が重要なのでしょうか。これは、多くの調査レポートは基本項