①財務情報と非財務情報を統合し企業の価値創造プロセスを伝える統合報告書は急速に進化している。 ②企業の価値創造プロセスをステークホルダー全体に伝えるためには、利用者に合わせて報告内容の抽出や表現方法を工夫することも重要。
統合レポート
企業のアニュアルレポートはここ数年大きく進化しています。特にこれまではアニュアルレポート・CSRレポートなど様々な部署がバラバラに作っていましたが、統合レポートという優れたコンセプトが出てきた事で、それに対応している企業と、対応していない企業の差が大きく広がっています。ここではなぜ投資家は統合レポートを望んでいるのか、統合レポートとは何か、優れた統合レポートなどを解説します。
企業と投資家の認識ギャップ1(企業価値の配分)
①企業と投資家には様々な認識ギャップが存在する。 ②賃金や経営者報酬に関しても、それを減らすことを投資家は望んでいない。 ③企業は企業価値向上への道筋を示し、適切で競争力のある賃金と報酬の体系を示すことが必要だ。 ④企業
投資家はなぜ社史を読むのか
長期投資家は企業の分析を行う際に、企業の社史を読みます。有価証券報告書でも沿革が必ず記載されていますし、アニュアルレポートなどでも会社の歴史から説明しているものが増えています。投資家は社史を読むことで何を理解しようとして
読み手を意識した統合報告1〜従業員〜
統合報告書の読み手としては、まずは投資家が意識されます。しかし、第一回目ではあえて従業員を取り上げてみたいと思います。その理由は2つあります。1つは重要なステークホルダーであり、人的資本である従業員を意識した統合報告は、
ガバナンスに関する開示
コーポレートガバナンス・コードを受けてガバナンス部分の開示がどのように変わるべきかについて考えます。最近の日本企業の開示の重要なトレンドの1つに、コーポレートガバナンスに関する情報の増大が挙げられます。その背景としては、