コーポレートガバナンス・コードでは原則5-1において、株主との建設的な対話を促進するための体制整備・取組みに関する方針を検討し、開示すべきであるとしています。すべての株主と対話を行うことは現実的ではないため、誰がどのよう
エンゲージメント
エンゲージメントは企業にとっても機関投資家にとっても大きなテーマです。ここでは、エンゲージメントのあり方を、投資家との直接の対話の場であるIRのあり方、開示のツールである統合レポート、今後大きなテーマとなって来るESGの面から考えて行きます。
スチュワードシップ活動のディスクローズ
スチュワードシップ・コードでは原則6において、議決権行使及びスチュワードシップ活動のディスクローズを求めています。 原則6 機関投資家は、議決権の行使も含め、スチュワードシップ責任をどのように果たしているのかについて、原
スチュワードシップ活動の実力具備の説明に何が必要か
日本版スチュワードシップ・コードでは、原則7において「機関投資家は、投資先企業の持続的成長に資するよう、投資先企業やその事業環境等に関する深い知識に基づき、当該企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を適切に行うた
ショートターニズムの正体
私は、ケイ・レビューで述べられているようにショートターニズムを「投資家と経営者が長期的利益の犠牲のもとに短期的利益を重視すること」と捉えていますが、日本におけるショートターニズムを考える上で気になるアンケートがありました
運用会社における議決権行使担当者の役割
スチュワードシップ・コードの導入などを受け、機関投資家はスチュワードシップ責任の遂行や適切な議決権行使が強く求められています。そのため運用会社はガバナンス担当の部署の設立や、コーポレートガバナンス・オフィサーと呼ばれる議
「自己資本」ではなく「株主持分」
スチュワードシップ研究会のホームページで木村祐基代表理事が『「自己資本」でなく「株主持分」と言おう!―東証・決算短信への要望(提言)―』という提言を掲載しています。日本の自己資本・株主資本・純資産などの呼び方は国際的にみ
読み手を意識した統合報告1〜従業員〜
統合報告書の読み手としては、まずは投資家が意識されます。しかし、第一回目ではあえて従業員を取り上げてみたいと思います。その理由は2つあります。1つは重要なステークホルダーであり、人的資本である従業員を意識した統合報告は、
長期投資家が行う長期予想
私は株式投資を行う際に必ず投資先企業の長期予想を行います。しかし、多くの投資家は四半期先の事も不透明なのに5年先10年先の事が解るはずないと考えています。では、四半期先の事も分らない企業の業績を、長期視点の投資家はどの様
Comply or Explain
スチュワードシップ・コードとコーポレートガバナンス・コードはプリンシプルベース・アプローチ(原則主義)であるとされ、Comply or Explain(原則を遵守するか、遵守しない場合には理由を説明するか)という方式が採
マテリアリティマップ
企業に求められるCSRは企業の社会的責任や規範としてのものから、環境・社会・ガバナンスなどいわゆるESGを軸とした企業の持続性を高めるための取組みというように大きく変化してきています。その時重要となるのは、多岐にわたるサ